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週刊誌クリティーク

連載コラム
「週刊誌クリティーク」

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男49歳は“大々厄年?” サンデー毎日が特集記事

(2001年4月24日付)

 男四十二歳、女三十三歳…この大厄年という通説にどんな科学的根拠があるのかは知らないが、『サンデー毎日』(四月二十九日号)の「49歳が壊れていく」の記事によると、どうやら四十九歳が“大々厄年”、真っ赤な危険信号が点滅しているようだ。

 戦後のベビーブームに生を受けた人々が団塊の世代、やや遅れてポスト団塊世代と続くのだが、こうした社会構成の中軸層に異変が起きているというのである。いくつかの実例では、分別盛りのはずの夫がささいなきっかけで、妻に暴力を振るって離婚したり、自殺したり。老齢を控えたさまざまな不安、葛藤の渦に巻き込まれ、不惑どころか“迷走の年齢”になってしまった。

 警察庁のまとめでも殺人(未遂、予備も含む)の年齢別検挙人数(一九九五〜九九年)は、四十九歳が群を抜いて第一位、自殺や精神疾患もこれに平行して急増し、十代の思春期と同様、心の危機に陥りやすい“第二思春期”となったのだ。

 東京都精神医学総合研究所・高橋祥友氏は“キレるおやじ”増殖の理由を「まさに長い人生の第二のヤマ場。努力だけではどうにもならない障壁を意識し絶望する。防御本能も希薄になって病人がいきなり治療を放棄したり、“勝手にしやがれ”と自暴自棄になる」という。さらに出先の見えない不況やリストラ解雇も不安を加速させて不眠や鬱を招き、自殺に追い込むことにもなってしまう。

 神経科医の関谷透医師は、この症状を「錆びつき症候群」と呼ぶ。寄らば斬るぞといった若々しい鋭敏な迫力は失われ、精神も肉体も疲れてサビまみれ、刃を振りかざす気力すらもないというのだ。しかもそういった悩みをじっと自分だけで抱え込む虚勢が、悲劇に輪をかける。もう一度、オレは誰のため、何のため生きるか、その根源の問いを自らにぶつけてみよう。おやじガンバレ!

 (山本栄一・ジャーナリスト)