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(2001年2月6日付)
絶えまなく流動し変化する国際情勢のなかにあって、日本は世界の目にどう映り、どう評価されているか−−。『ニューズウィーク(日本版)』の連続記事「日本の成績表」(二月七日号)、「世界が見た日本」(一月三十一日号)が回答している。
日本人は自虐(じぎゃく)的な性向が強いのか、バブル崩壊後を“失われた十年”として、「経済の見通しは暗く、社会的な混乱で治安は悪化、未来への展望も立たず…」という自信喪失に陥っているが、いやいやどうして、世界の日本へのまなざしはなお温かく、各国との相対評価なら、実力は低下したものの“なかなかいい線”にあるといえるようだ。
ここ十五年間で日本観も変わってきた。「日本人は尊敬すべき国民」と答えた人は、アメリカで三二%、韓国では一〇%だったのが、いまやアメリカは六九%、韓国三四%にまで上昇。日本人は正直、自主的などの評価も格段に増え、反面、かつて顕著だった日本への警戒感は減少した。
同誌では、世界のウオッチャーたちが日本のグローバル力、情報力、次世代力、理系力、生活力、環境力の六項目についてA−Dの四段階で採点、成績はおおむねAマイナスからBプラスで、「潜在能力はあるが、十分に生かされていない」との講評が下されている。
生活力ではインフラ(電気、水道など社会基盤)、医療、家電…すべての点で「世界でも特別の快適な国」とされ表面的にはAプラス2。だが評者のコラムニスト、デーナ・ルイス氏は「日本はみかけの派手さで世界の目をくらませても、実力に見合う努力をしない怠け者」と辛辣(しんらつ)だ。
国力はこれほどのパワーを秘めているのに、高齢者、人権、保育、住宅、介護対策など国民のために、とうに解決すべき問題が、依然としてなおざりにされていると指摘、したがって努力度はDと厳しい。日本の週刊誌より外国誌の方が、正確に日本を凝視しているアイロニー(皮肉)!
(山本栄一・ジャーナリスト)