

(1998年8月1日付)
『アエラ』が各種の世論調査の結果を紹介しているが、そのなかで注目されるのは「ニュースステーション」(テレビ朝日系)の調査結果だ。それによると、自民党支持が二六・一%(参院選前よりマイナス五・三%)、民主党支持が二九・九%(プラス一五・四%)と、民主党が自民党を逆転しているのだ。
これほど不人気のうちに船出する自民党政権もめずらしい。前途多難なのは、火を見るより明らかだ。当面は、この臨時国会が注目の的となろう。迎え撃つのは野党だ。菅直人・民主党代表がいう。
「たとえ無理やり『解散』の一点で野党が組んでも、その後はどうするんです。その後に政権をつくっても法案すら出せない。国民はそこを聞いていますよ。国会戦術的にやるのではなく、対案をつくって正々堂々と議論することも(小渕政権を)『追い込む』ことにつながります」(『週刊朝日』)
あくまでも衆議院を解散に追い込み、「選挙をやって、オーソドックスに政権をとりにいく」というのが、民主党の方針のようだ。菅代表は、さらにこうもいうのだ。
「この臨時国会で、小渕さんは政権運営がうまくいかず立ち往生するでしょう。そのときは解散にならざるをえない。二カ月間の臨時国会いっぱい持つかな。少なくとも年内には解散でしょうね」
政治評論家の福岡政行氏も、『週刊読売』に次のようなコメントを寄せている。
「小渕政権のポイントは、最初の一〇〇日間。これが持てば、二十一世紀初頭までいく本格政権になる。そうでなければ、戦後史上に残る、短命政権になるでしょう」
いずれにしても、この臨時国会で野党がどこまで小渕政権を追い込めるかにかかっているということになろう。
その論議を国民が目を光らせて見守っていることだけは、忘れてもらいたくないものだ。
(玉木明・評論家)