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連載コラム
「週刊誌ウォッチ・ドッグ」

週刊誌ウォッチ・ドッグ

【23】



参院選予測の記事ラッシュ

自民批判票を掘り起こせ!

(1998年6月20日付)



 参院選の公示も迫ってきたので、各誌とも選挙がらみの記事を売りものにしているが、やはり気になるのは議席の行方だろう。『サンデー毎日』と『週刊ポスト』が「直前当落予想」を掲載しているが、いずれも“自民党の勝利”を予測している。

 『サンデー毎日』の予想は、自民党の改選現有勢力六十一議席に対して、六十六(プラス2、マイナス4)だ。選挙後の自民党入党者を見込めば、過半数の六十九議席も夢ではないような数字である。「勝敗ラインは改選議席数と同じ六一」という橋本首相の発言を考えれば、自民党の圧勝といえそうな数字だ。なぜ、そうなるのか。梶山静六前官房長官は、次のようにいいきっている。

 「政府はポカの連続で、この半年、十カ月はつまずき通しだった。自責点、自滅点。それでも政党力学からみれば、野党が強い要素はない」(『週刊朝日』)。 自民党の“驕り”ともとれる発言だが、冷静に受け止めれば、案外的を射た現実認識だといえなくもない。それだけ野党の力が弱いということになるが、自民党に対する批判、失望感が高まっているのも事実。ただ、その批判票を含む無党派層が、投票に行かない公算が高いということなのだ。したがって、自民党の圧勝を許さないためには、野党がどれだけその無党派層の自民批判票を掘り起こせるかにかかっているといっていい。

 そうなると、投票率によって結果が大きく左右されることになる。面白いのは『週刊ポスト』の予想だ。仮に投票率が五〇%以上の高率なら自民党の獲得議席は五十四、四〇〜五〇%なら六十四、四〇%を下回るような低率なら七十一の予想だ。

 なんだか、ため息が聞こえてきそうだ。ちなみに、『サンデー毎日』のタイトルは、「結局なんにも変わらないってか〜?」、『週刊ポスト』のタイトルは、「それでも国民はいいのか!」だ。

(玉木明・評論家)