(2001年10月16日付)
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創価教育が子どもらの視野を「世界へ」と カリフォルニアの小学校に「牧口庭園」 |
−−貴校の「名誉校長」である池田SGI会長から詩「愛するバイヤー小学校の皆さんへ 21世紀の希望の笑顔に敬礼!」(本紙9月6日付に掲載)が贈られましたね。
まずだれよりも先に、校長である私自身が感激しました。そして、教職員も児童も、大喜びです。詩の朗読を聞いて、涙する教員も多くいました。池田博士の詩には、国や言葉を超えて、心に響く深いメッセージがあります。
実は、池田博士の詩に対する感動は、わが校だけにとどまりません。父母や教職員を通じて地元の市民団体などにも伝わり、同じ学校区の他の学校にも紹介されました。また、わが校の「牧口庭園」が機縁となって「創価教育」の理念や池田博士の平和貢献に対する尊敬が深まり、「サンシドロ女性クラブ」や地元選出の連邦下院議員から池田博士夫妻に対する顕彰も行われました(9月8日)。
池田博士から贈られた、この素晴らしい詩を日本語、英語、スペイン語の3カ国語で立派な碑に刻み、わが校に永遠に残したいと考えています。
−−児童がガーデニングを通して協調と尊敬、生命と自然への慈愛を学ぶ場として「牧口庭園」をつくったことが、貴校と創価教育との出あいとなったわけですね。庭園づくりはどのような教育効果を生みましたか。
「牧口庭園」の構想は10年近く前にジョセフィン・ハマダ教諭が提案されたものと聞いています。実際の作業の礎は夫君のスティーブ・ハマダ氏の労によるところが大きく、さらにSGIメンバーはじめ地域のボランティアの皆さんも加わって尽力してくださいました。
庭園で児童が学ぶことは理科の分野である植生に関することばかりではありません。四則演算や植木算を使って花や実を数える算数教室にもなる。作業の様子や観察したことを作文にすれば読み書き教室にもなる。こちらの知恵次第で、実にさまざまな教科に応用できますし、児童が共同作業を通じて礼儀や協調の精神を学ぶ場となります。
とりわけ、わが校は本年度の重点を「非暴力」と「チームワーク」を学ぶことに置いており、庭園作業を通じた情操・道徳面での教育効果は大切です。
また、地域のボランティアの方々との接触が貴重な社会体験ともなっています。さらに、池田博士やSGIの皆さんとの国際交流は児童の眼を「世界へ」「異文化の理解へ」と広げてくださいました。校長として、これほどうれしいことはありません。
このように子どもたちが教室だけでなく、自然の中や社会とのかかわりの中で学びゆくことが、牧口常三郎氏の教育理念とも合致するものだと私は理解しています。
「子どもの幸福」を根本の目的とされた、牧口氏に始まる「創価教育」の理念を学べば学ぶほど、私は全面的な共感を覚えるのです。偉大な教育者の名を冠した「牧口庭園」はわが校の誇りです。
−−SGI会長夫妻が「名誉校長」となったことで、子どもたちの視野が世界に広がることを高く評価されました。
はい。この学校があるサンシドロ地区はスパニッシュ系の人口比率が高く、多国籍・多文化が標準のアメリカ社会の中では、比較的に“一つの文化”が強いところです。ですから、子どもたちが国際交流によって異なる文化・異なる社会との出あいを持てることを、私は大切にしたい。日本にいらっしゃる池田博士夫妻が「名誉校長」となられたことで、子どもたちの視野は、いっぺんに太平洋を飛び越えていきました(笑い)。
ともあれ、“自分と異なるもの”に対する理解と尊敬の心をはぐくむことが、子どもたちが個人レベルの対立や嫌悪の情を鎮める術を学ぶのに有効であると私は考えます。それは、やがて社会レベルの視点にも通じるでしょう。
わが校とSGIとの交流は、私たちが同じ「平和」と「非暴力」の理想を分かち合っていることを教えてくださいました。今後、この素晴らしい交流が、この「牧口庭園」ともども、一段と花を咲かせ、豊かな実りを結ぶことを念願します。
略歴
Fred Cruz
メキシコとの国境に近いカリフォルニア州サンディエゴ生まれ。障害児教育に携わった母の影響で、幼少の時から教育者を志す。1972年に小学校教員となって以来、児童教育の道を一筋に。この間、小学校の全学年を担任し、教頭職も経歴。昨年からサンシドロ地区のバイヤー小学校校長を務める。