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連載「ニュースの眼」
ニュースの眼

青年部訪中団に参加して

アジアの未来築く若者の連帯

(2006年8月8日付)

 今世紀に入って、日中間の“政冷経熱”が叫ばれるようになった。経済交流は活発ながら、冷ややかな政治・外交関係が続いている。戦火を交えた爪痕は両国の関係になお暗い影を落とし、歴史認識の溝は深まる一方だ。日中首脳会談の開催も目途が立っていない。

 そんな状況下、先月下旬、創価学会青年部訪中団の一員として、上海と北京を訪れる機会に恵まれた。年10%前後のGDP(国内総生産)成長率が続いているだけあって、その街並みは想像以上の発展を遂げていた。2008年に北京オリンピック、10年に上海万国博覧会を控え、市街には工事中の建築物が目立った。

 国際政治経済の諸問題は今や、経済大国化した中国を抜きにして語り得ない時代に突入している。とかくギクシャクしがちな日中関係を目にするにつけ、事実に基づき、正確な認識を把握することが不可欠である、と痛感させられた。

 また、民間交流が日中友好に果たす役割も、再確認することができた。その国民性や国柄は、人間同士の触れあいでしか分からない部分もあるだろう。ましてや“一衣帯水”とも呼ばれるように、歴史的・地理的に近しい関係にある両国だからこそ、理解し合える部分も多いはず。

 青年の熱情あふれる交流こそ、日中友好を発展させる道である――中国側にも、そう胸に固く誓う青年がいたことを忘れまい。

 日中友好は、アジアの平和・安定の要である。未来の友好に向けて、青年世代の知るべきことは多いはず。肌身で感じる中国観は、何にもまして大切だ。人と国を知ることで、国家外交では超えられない“心の壁”も克服できるに違いない。

 来年は、小野妹子らが渡航した初の遣隋使から1400年の佳節を迎える。日中の相互理解を深める好機ともなろう。友好の“懸け橋”をより堅固なものとするために、メディアは何を伝えるべきか――その責務と使命もまた、いっそう重要度を増している。

 (光沢昭義記者)