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連載「ニュースの眼」
ニュースの眼

世界難民の日・フォーラム

考えよう 私たちにできること

(2006年6月27日付)

 サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会で、個人的に注目していた国がある。約1年前、本紙で難民問題を取り上げたアンゴラだ。

 決勝トーナメント進出こそならなかったが、コートジボワール、セルビア・モンテネグロ、クロアチアなど、内戦によって多くの難民・国内避難民を出した国の選手が世界の大舞台で活躍する姿は、観る者に大きな「希望」を与えてくれた。

 さて、6月20日は「世界難民の日」。これを記念して、24日には国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所と日本UNHCR協会主催のフォーラムが、東京都内で開かれた。

 「難民支援といってもピンとこないし、何をしたらいいかわからない」という人は多い。そこで、「私たちにできること」をテーマに行われたパネルディスカッションでは、さまざまな団体や企業が行っている支援活動が紹介された。

 例えば、文房具や日用品を集めてパックにし、メッセージを添えて難民の子どもたちに贈るガールスカウト日本連盟の「ピースパック」事業。難民の視力を現地で検査し、各自に適した眼鏡を寄贈する眼鏡会社の運動は、20年以上続いている。一般の人々も作業を手伝ったり、使わなくなった眼鏡を持ち寄ったりという形で参加し、協力の輪が広がっているという。

 パネリストの清水康子さん(UNHCR職員)は「難民支援にはいろいろな方法がある」と強調する。「スポーツを通した支援も行われているし、ダンスの好きな人も、どこかで難民支援とつながるかもしれない。難民の状況と、私たちがそれぞれ持っている個性や興味――二つが一致したところに、その人に一番適した援助の方法がある」と指摘した。

 難民の子どもたち自身が撮影した写真展、来月予定されている難民映画上映会など、今年も「難民の日」の関連行事が各地で推進されている。

 日本の国連難民条約加入から25年の節目に当たる今年、この問題への関心を高め、身近なところから「私たちにできること」を探してみてはいかがだろうか。(落合克志記者)