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(2005年8月23日付)
新聞を読んで、勇気がわいたり、ぽっと心が温まったり――そんな幸せな気持ちになった記事と、理由を記したコメントを募集する日本新聞協会の「HAPPY NEWS」キャンペーンが本年度も開催中だ。
第1回となった昨年度は、下は6歳、上は95歳までの読者から3978本の記事が寄せられ、その一部が先月、『HAPPY NEWS』(日本新聞協会+HAPPY NEWS実行委員会編、マガジンハウス刊)として出版された。新聞の堅いイメージを覆すかわいらしい装丁で、子どもも読みやすいよう、イラストもふんだんにちりばめられている。ページをめくると、大賞に選ばれた「財布盗 犯人はカラス」や、「HAPPY NEWS」に選ばれた「青いバラが開花」など9点をはじめ、心温まる記事がズラリ。感想を記した素朴なコメントも味わい深い。
同協会は、「『記事』に付けられた『読者のコメント』から、新聞が一方通行のメディアではないことが実感できたとともに、この双方向のシステムがうまく機能して、キャンペーンの盛り上がりにつながった」と分析している。
そもそも、このキャンペーンは、「新聞はスクープや難しい記事ばかりで作られているわけではなく、人々の心に寄り添った、一隅を照らすような記事、思わず笑い出してしまうような記事、『よし、自分も』と励まされる記事、そんな記事も読者の心をつかんでいるのではないか」(同協会)との思いが出発点になっているという。
まさにその通りだ。暗い世相なればこそ、紙面を通して読者に生きる「勇気」と「希望」と「励まし」を――創刊以来、本紙が多くの方々の支持を頂いている大きな理由もここにある。
メディアは、人を幸せにするためにある。逆に“人の不幸をメシの種にする”ようなメディアなど、何と無価値でむなしい存在か。
こうしたキャンペーンをきっかけとして、幸せな社会づくりに貢献するメディアがさらに増えていくならば、世の中に、もっともっと「HAPPY NEWS」があふれていくにちがいない。
※同キャンペーンの詳細については、電話03(3591)4407 日本新聞協会「HAPPY NEWS」係、またはホームページhttp://www.readme-press.com/まで。
(落合克志記者)