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連載「ニュースの眼」
ニュースの眼

イラクで殉職した報道人の「お別れの会」

2人の遺志偲び決意新たに

(2004年6月22日付)

 イラクでフリー・ジャーナリストの橋田信介さんと小川功太郎さんが殺害されたのは、先月末のこと――テロリストによる襲撃だったという。二人の死は大きく報じられ、日本国内に衝撃をもたらした。

 今月19日には、二人と親交のあったジャーナリストの主催する、故人を偲ぶ「お別れの会」が東京都内で開かれた。

 「お別れの会」には、二人の尽力によって日本で左目の手術を受けたモハマド・ハイサム・サレハ君も参列。モハマド君は、二人の遺影に祈りを捧げた後、報道陣に「天国でゆっくり休んでほしい」と述べた。また、あいさつに立った橋田さんの妻・幸子さん(写真右端)は「多くの励ましに感謝しています」と語った。

 遺族の毅然とした振る舞いは、むしろ悲しみの深さを感じさせるものであった。その姿を見て「二人の遺志をいかに受け継げるのか」と考えた参加者も、少なからずいたのではなかろうか。

 二人の尊い命を奪ったテロの暴虐とは、あくまで戦い続ける以外にない。そのためには、イラクの復興・安定が不可欠であろう。日本が果たすべき責務は少なくないはずである。

 これまでにも、戦場に散ったジャーナリストは数多くいた。ベトナム戦争でピュリツァー賞を得た沢田教一しかり、カンボジア内戦時の一ノ瀬泰造しかり……。彼らの報道は、戦地に住む人々の暮らしの表情を伝えて貴重なものであった。

 二人のジャーナリストの死に際し、一報道人として、予断や偏見にとらわれない「正視眼」の必要性を痛感するとともに、メディアの使命を考えさせられた。(光沢昭義記者)