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(2004年1月27日付)
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の活動を紹介する写真展「パレスチナ難民の半世紀〜国連が支える難民の暮らし〜」展が、東京・渋谷区のUNハウスで開催されている(3月31日まで)。
UNRWAは1950年に設立され、現在ヨルダン、レバノン、シリア、ヨルダン川西岸およびガザ地区に住む400万人以上のパレスチナ難民への支援を行っている。
ギャラリーで、1枚の写真が目に止まった。窓ガラスに1発の弾痕。イスラエル兵に襲撃された女子学校の教室だ。この時、頭を撃たれた12歳の少女のドキュメンタリービデオ(英語字幕)は深く印象に残った。
意識不明の少女に必死で呼び掛け、「なぜ娘が!」と嘆く母親の姿。1カ月近くたった日の朝、病院のベッドで快活に話す少女の姿にホッとしたのも束の間、彼女はこうつぶやくのだ。「いつ朝になるの?」――。
彼女の両目は光を失っていた。心に癒し難い傷を負い、悪夢にうなされる少女のクラスメートたち。日々のニュース報道だけでは伝えきれないパレスチナの現実がかいま見える。
UNRWAへの支援拡充を訴えるため来日し、16日に記者会見したピーター・ハンセン事務局長は、イスラエルが西岸に建設している分離壁のため、パレスチナ人は「経済状況がさらに悪化している」と指摘。「イラクだけでなく、パレスチナへの支援も忘れないでほしい」と強調した。
「彼らを知ることから始めよう」。これが今回の展示のテーマだ。パレスチナ人の歴史と伝統、そして肉親を失い、家を失い、生活の糧を失った難民のくらしの実態を「知ること」、そしてメディアが「知らせる」ことを第1歩として、人道支援の輪を広げていきたい。(落合克志記者)