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週刊誌クリティーク

連載コラム
「ロンドンの街角から」

【1】


ブレア政権の1000日に想う

(2000年2月1日付)


 先週、ブレア政権が発足から千日目を迎えた。  一九九七年の総選挙圧勝以来、この政権は巨大与党を背に、次々と改革を断行して いる。上院改革が進み、スコットランドとウェールズには独自の議会ができた。何よ りも北アイルランド問題が、自治政府発足という形で解決に向け大きな歩みを始め た。これらの機構改革だけでも、ブレア首相は間違いなく歴史に名を残すであろうと 言われている。

 高級紙はそれぞれ千日間を振り返る特集を掲載した。選挙公約と実績を比較し評価 する記事が目立つ。政府は、百七十七に及ぶ公約のうち、わずか一つを残して、すべ て達成もしくは着手されていると自賛するが、最近、失政が次々と明らかになり、各 紙とも政府への厳しい評価が多い。

 それでも前任のメージャー、サッチャー(ともに保守党)、キャラハン(労働党) 政権の同じ千日目と比べたら、現政権は高い支持を得ている。『タイムズ』に掲載さ れた千日目の世論調査の比較によると、与党支持率、政府への満足度、首相の仕事に 対する満足度とすべてにわたり、過去三政権をはるかに上回っている。次の総選挙で も労働党が勝利し、ブレア首相が二期目を迎えることはほぼ間違いないと予測されて いる。欧州単一通貨ユーロへの加入問題をはじめ、二期目に後回しすると公言してい るものは大問題ばかりだ。

 政治にはすぐに結果が出るものと出ないものがある。また、急を要するものと時を 待つべきものがある。その意味では、長期政権でなければ本質的な政治はできないと 思う。ブレア首相の真価が問われるのは次の千日目かもしれない。 (有田晴也・英国ウォーリック大学博士課程在籍)