![]()
(2004年2月24日付)
クラーク氏に続いて、当初は最有力候補とされていたディーン前バーモント州知事も民主党の大統領候補指名争いからの撤退を表明する中、米メディアでは早くも現在トップを走るケリー上院議員が指名を獲得した場合、誰を副大統領候補として指名するかが話題となっている。
ケリー氏はマサチューセッツ州の選出でリベラル色の強い北東部が基盤となっているため、副大統領候補には南部や中西部に強い人物を選ぶであろうという点で各メディアとも意見が一致している。
有力候補として最初に指名争いから撤退を表明したゲッパート下院議員(ミズーリ州)、ケリー氏と親しいことでも知られるリチャードソン・ニューメキシコ州知事などが挙げられているが、現時点で、とりわけメディアの注目を浴びているのはケリー氏と指名争いを本格的に競り合っているエドワーズ上院議員(ノース・カロライナ州)である。
エドワーズ氏のキャンペーンは他候補への批判やネガティブ広告を行わないのが特徴だが、この手法もケリー氏への批判を抑えて副大統領候補の座を狙っているのではといった憶測を招く一因となったようだ。
しかし11日付のボストン・グローブ紙は大半の報道に逆らい、ケリー、エドワーズ両陣営ともこのコンビが理想的だとは考えておらず、特にケリー氏側はエドワーズ氏の南部での基盤は強固さに欠け、同氏の地元、ノース・カロライナでさえブッシュ大統領に勝てないのではないかと考えていると報じた。
チェイニー副大統領の例をとっても、メディアの下馬評ではまったく候補にのぼることのなかった人物が最終的に副大統領候補として指名されることも過去には珍しくない。副大統領候補の正式な指名は7月のボストンでの党員集会まではないと見られているため、今後、意外な候補が急浮上するのか、大統領選をめぐるメディアの熱はいましばらく続きそうだ。 (椎名亜由子・在米ジャーナリスト)