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(1999年12月25日付)
フランス国立人口統計学研究所(I.N.E.D.)が六日に国民議会に年報を提
出した。同研究所は国民の出産から結婚、死亡を統計的にたどり、国の社会政策作り
に欠かせないデータを提供している。
この年報を十二月九日付『ル・モンド』紙が一面トップニュースで取り上げた。見
出しは「フランスの家族の新しい顔」。
同紙は年報を詳細に分析。変わりつつあるフランスの「夫婦」生活を読者に紹介し
ている。
正式な婚姻をしている夫婦の数は九〇年代に約三%減少し、現在はわずか千二百三
十八万に過ぎない。これに対し、婚姻外カップルの数は同期に六二%増加し、二百四
十三万に達した。結婚しない若者の数は北欧三国を除けば欧州でトップに位置する。
初産した女性の五三%は未婚者。「私生児」の割合は一九六七年の六%から九七年
には四〇%を突破した。
結婚の性格自体も変わった。結婚したカップルの九割は婚前に同居している。こう
した現象はモラルの低下というよりも、安定した関係の保証なしでは結婚に踏み切ら
ない現代の若者達の気持ちを反映している。
このことは三〇%の婚姻外カップルが同居後十年たっても関係を維持していること
でも分かる。かなり長い共同生活を経て、相手を十分知った時点でフランスのカップ
ルは結婚を考え始める。
同紙の記者は論説で「未婚者の子供を私生児と言って差別する時代は幸いにも過去
のものとなった。終身雇用が終わり、結婚が共同生活のすべてであった時代も去っ
た。若者達がありのままに、感じるままに暮らしていくのを我々は温かく見守ろうで
はないか」と年輩層に呼びかけている。
新しい時代の流れを的確につかみ、世代間の理解を深めようとする姿勢が如実に感
じられる。