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連載コラム
「週刊誌エンマ帳」

週刊誌エンマ帳

【3】


サンデー毎日、ポジティブ志向企画の異彩さ

(2002年1月29日付)

 当連載のために主な週刊誌を毎号熟読しているが、ネガティブな記事が多すぎて、しばしばうんざりさせられる。なにも、悲惨な事件まで明るく報じろというのではない。ことさら不安を煽り、出来事や人物の暗い側面のみを拡大するばかりではなく、たまには読者に希望を与える記事も作れないものかと言いたいのだ。

 作家の浅田次郎氏が、「読者を勇気づけることは、いやしくも言葉で飯を食う者の使命であろう」とエッセーに書いていたが、週刊誌の作り手たちはこの言葉をどう聞くだろう?

 そんななか、最近の『サンデー毎日』には週刊誌らしからぬポジティブ志向の記事が散見され、さわやかな異彩を放っている。

 たとえば、1月20日号の特集は「今どき、元気で明るい話!」であった。熱帯雨林保護NGO(非政府組織)の代表として活躍する中年女性や、15歳で起業した20歳の社長などに取材し、その“元気の源”を探っている。

 また、新年合併号の特集も「どんづまり時代の達人的生き方」であった。こちらは、長引く不況で意気消沈する日本人に、時流に左右されない“自分流の幸せ探し”を提案するものだった。さらに、2月3日号の「『トラウマ回復』プログラムでひきこもりはなくなる」も、ひきこもりに悩む人々に希望を与える記事だった。

 こうした記事作りが、“人の不幸を売るメディア”からの脱却を目指したものだとしたら、歓迎したい。

(前原政之・ジャーナリスト)