

(1997年12月20日付)
【回数】49
【タイトル/キーワード】アニメ
【紹介ホームページ】スタジオジブリ
【URL】http://www.ntv.co.jp/ghibli/
【本文】
今年の日本映画は豊作だった。北野武もすごかったが、なかでも気を吐いたのが「もののけ姫」の配給日本新記録の大ヒット。いうまでもなく宮崎駿監督とスタジオジブリのアニメ映画である。
今でこそ会社がホームページをもつのは当たり前だが、ジブリは日本語でのホームページ閲覧が容易になった直後から日本テレビのサイト上にホームページを公開してきた。「スタジオジブリ」(http://www.ntv.co.jp/ghibli/)がそれである。
よくある宣伝色の強い画像中心のページとちがって、ことば中心で情報量が多い。とくに二年以上続いている「スタジオジブリ日誌」は圧巻。「朝っぱらからひょんなことで宮崎監督の怒りが爆発、あるベテランスタッフが怒鳴られる。恐かったけど社内の緊張感は確実にアップ。」なんていうシーンもあって、こういうことを公開してしまう一種の社内民主主義が快い。次回作を想像する楽しみもある。
「初めてジブリのページを読む方のためのメニュー」からリンクをたどるとジブリの詳細な歴史が読めるが、「アルプスの少女ハイジ」から宮崎監督にお世話になっていた「かつての子ども」にとって、なかなか興味深いものだ。
情報公開によって深い共感を獲得する路線という点では企業ホームページのあるべき形といえるかもしれない。このあたりを勘違いしている企業が多いのだが、組織の風通しのよさが製品や会社の信頼性を高めるのであり、品性ある文化を構築するのである。
(野村一夫・法政大学兼任講師)