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連載コラム
「インターネット 世界への扉」

インターネット 世界への扉

【48】



国際人

(1997年12月13日付)



【回数】48
【タイトル/キーワード】国際人
【紹介ホームページ】The HAN World
【URL】http://www.han.org/

【本文】

 この連載を始めたときから、いつか紹介したいと思っていたホームページがある。「The HAN World」(http://www.han.org/)がそれだ。これは在日韓国朝鮮人についての巨大な文化フォーラムである。作者は金明秀さん。現在UCLAで研究されている若手社会学者だ。

 「The HAN World」は学術系のA面と文化紹介のB面から構成されている。トップページのふたつの絵をクリックして入る。日本語とハングルと英語の三ヴァージョンが用意されているところがすごい。

 もともと学術研究から始まったホームページだが、今では朝鮮半島関係の時事問題や硬軟両方の掲示板を提供し、政治的立場にとらわれない開かれた議論の場となっている。すべてを読むのはとてもできないほどで、日本ではこういう場が少ないだけに貴重な試みだと思う。丹念にページを開いて見てほしい。

 北朝鮮の食糧危機、韓国へのIMF緊急融資、在日韓国朝鮮人の政治的人権の問題など、狭い「日本人」概念にとらわれた考え方をして済む悠長な時代ではない。グローバル化は必然で、他人事だと思っていても確実に自分の身に還ってくる、そんな国際社会に私たちは暮らしている。

 そんな中でインターネットをいかに使うか。「The HAN World」が教えてくれるものは多い。ここでもしみじみ感じることは、「技術」ではなく、それを使いこなし可能性を引き出す力量と見識のある「人」が必要だということだ。

(野村一夫・法政大学兼任講師)