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連載コラム
「インターネット 世界への扉」

インターネット 世界への扉

【46】



書 評

(1997年11月29日付)



【回数】46
【タイトル/キーワード】書評
【紹介ホームページ】読書 on asahi.com
【URL】http://www.asahi.com/books/index.html

【本文】

 今、世の中を席巻している新メディアといえば、携帯電話やPHSなどの移動体通信メディアである。略してケイタイ系と呼ぶ。「声の文化」を担う新メディア登場である。

 それに対してマニュアルやノウハウの必要なインターネットは「文字の文化」のメディアである。ケイタイ系を眠らせている人が少ないのに対して、パソコンを机上で眠らせている人が多いのは、そのせいかもしれない。「文字の文化」は眠くなるのだ。

 その意味では長年「文字の文化」を担ってきた読書家たちとインターネットの相性はいいはずなのだが、騒がれているわりには進んでいなかった。それがここにきて出版社や大手取次がサービスを開始し、どこにいても欲しい本を入手できるようになり、次は書評だと読書家の期待は高まった。

 そしてついに朝日新聞社の「読書 on asahi.com」が書評の無料公開を始めた(http://www.asahi.com/books/index.html)。最近のものだけでなく過去のものも検索できるのが画期的だ。特定のテーマで系統的な読書をしたい方にはおすすめである。この「書評検索」は試用版で10文書しか読めないが、発行年別に分けて検索すれば、けっこう引き出せる。

 たんに本のタイトルがでるだけでなく内容紹介や批評もあるわけだから、器用な人なら本を読まずに本を語るということもできるわけで、ますます読書から遠ざかる可能性もないわけではない。ま、何ごとも使い方しだいである。

(野村一夫・法政大学兼任講師)