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連載コラム
「インターネット 世界への扉」

インターネット 世界への扉

【36】



合唱

(1997年9月20日付)



【回数】36
【タイトル/キーワード】合唱
【紹介ホームページ】合唱の部屋
【URL】http://wonder2.aist-nara.ac.jp/‾kunishi/chorusRoom/index.html

【本文】

 日本人の音楽に対する態度が大きく変わったのは八十年代だといわれている。何が変わったかというと「参加型」になったのだ。

 若者にカラオケは定着し、バンドを組んだりオーディションに参加することも日常化した。他方、子どもたちにはピアノが与えられ(ちなみにピアノの生産量世界一は日本だという)、主婦や中高年は合唱に参加する。

 なかでも合唱の世界は独特だ。どんな世代でも参加でき、しかもアマチュアでありながらプロと共演するなどかなりのことが可能である。その反面、数十人ときには数百人が一糸乱れず精妙なアンサンブルを構成しなければならない。それは個性を殺して集団に埋没することであるけれども、ひとりではなしえない世界を共愉的に構成する快感がある。そこに合唱の奥深い魅力があるのだろう。

 個人ホームページ「合唱の部屋」(http://wonder2.aist-nara.ac.jp/‾kunishi/chorusRoom/index.html)を眺めていると、合唱団の日常が具体的に見えてくる。詳しいコンクール情報や「輸入版の合唱楽譜はどうやって手に入れる?」といったノウハウが充実している。

 ここで紹介されている全国の合唱団のホームページを次々にたどっていくうちに、こういう生活もあるのだなあと思ってしまうのだが、それはオンチで協調性のない自分を省みてしまうからだろうか。そういう人はウチでギター抱えて歌っているのがお似合いかもしれない。

(野村一夫・法政大学兼任講師)