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連載コラム
「インターネット 世界への扉」

インターネット 世界への扉

【34】



新 聞

(1997年8月30日付)



【回数】34
【タイトル/キーワード】新聞
【紹介ホームページ】日本新聞協会ホームページ「プレスネット」
【URL】http://www.pressnet.or.jp/

【本文】

 新聞社がホームページにニュースを掲載し始めたのは二年前のことだ。それでも新聞はしばらくはインターネットに冷淡で、まるで他人事のようだった。しかし、さすがにこの一年はちがう。今では多くの新聞社が組織的にインターネットに取り組み始めている。

 朝日新聞の「asahi.com」はヒット数が四百万を超えた。有料サービスも始まっている。毎日新聞の「Jam Jam」では最近「ネットジャーナリズム宣言」を出した。ネットワーカー参加型のジャーナリズムをめざすという。アメリカでは有料の電子新聞が当たり前になっている。

 この傾向は、けっして新しもの好きだからではない。むしろ経営や報道のあり方への危機感のあらわれというべきだ。危機感のないメディアではこうはいかない。たとえば、競争にもまれない安定した県紙の動きが鈍いのはそのせいだ。

 日本新聞協会のホームページ「プレスネット」(http://www.pressnet.or.jp/)には新聞社や放送局など加盟マスコミ各社の全リストがあり、そのあたりの対応が一目瞭然。ふるさとの新聞社のニュースが読めるかどうか調べてみよう。

 言論空間が、印刷物や電波メディアを握っている少数のエリートに主導されていた時代は終わりつつある。記者よりも読者の方が見識をもっているということもある時代なのだ。それを生かす新しいジャーナリズムについて構想することが、インターネット時代の今日、マスコミ各社に求められている。

(野村一夫・法政大学兼任講師)