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連載コラム
「インターネット 世界への扉」

インターネット 世界への扉

【32】



ナース

(1997年8月16日付)



【回数】32
【タイトル/キーワード】ナース
【紹介ホームページ】Nao's Nurse Page
【URL】http://www.asahi-net.or.jp/‾ai7n-nkmr/index.html

【本文】

 看護婦不足がさかんに取り上げられた時期があった。「白衣の天使」という古めかしい言葉が乱発される一方、看護労働のきびしい現実が強調された。そのせいで、直後の各地の看護学校の受験生は軒並み減少した。皮肉なことに、そうした報道が若い看護職志望の人たちを思いとどまらせることになったらしい。

 その後、いくつかの紆余曲折があって、最近は「おたんこナース」というコミックに代表されるような、意外に明るく、ちょっぴりせつない病院勤務の日常の中で、めげることも励まされることもある人びととの交流に翻弄されるひとりの人間として看護婦が描かれるようになった。いい傾向だと思う。

 ついでにいうと「看護婦」という言葉で語るのももはや古い。男性の看護士の出番も多くなった。両者あわせて「ナース」と呼んだ方がふさわしいのではないか。

 「Nao's Nurse Page」(http://www.asahi-net.or.jp/‾ai7n-nkmr/index.html)は、そんな現役ナースの個人ホームページ。「病院入門」や「ナースファン養成ギブス」がおもしろい。

 ナース自身が社会に向かって発言するのは従来あまりなかったこと。医師と患者と家族の板挟みになった者だけが気づく世界もあるのだから、それはゆくゆくは社会のためにもなる。それから日本看護協会の「わくわくナースねっと」(http://www.nurse.or.jp/)も訪ねてほしい。ここにも看護の新しい潮流が感じられる。

(野村一夫・法政大学兼任講師)