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連載コラム
「インターネット 世界への扉」

インターネット 世界への扉

【23】



微小貝

(1997年6月14日付)



【回数】23
【タイトル/キーワード】微小貝
【紹介ホームページ】微小貝
【URL】http://www.mwnet.or.jp/~machiko/j_index.html

【本文】

 どの世代になってもコレクションは楽しい。人形を集め、消しゴムを集め、ビデオを集め、服を集め、ティーカップを集め、草花を集める。考えてみれば人間は一生何かを集めて楽しんでいる。

 集めたものを人に見せたいのも人情。けれども、集めたものがマニアックになればなるほど、身近にその意味が分かる人は少なくなる。収集家の孤独がそこから始まる。それゆえ収集家は「ちがいのわかる人」をいつも求めているものである。

 そういう人たちにとってインターネットは絶好のメディアである。自分のコレクションを安価に公開できる。うんちくを披瀝することも思いのままだし、たずねてくれた同好の人との情報交換も始まる。ネットワーク上には「ちがいのわかる人」がなぜか必ずいるのである。

 小さな貝の収集家による個人ホームページ「微小貝」(http://www.mwnet.or.jp/~machiko/j_index.html)をこういう文脈で紹介するのは、ひょっとすると失礼かもしれない。ここまでくれば、もはや学問である。積極的に専門家に教えをこうて知識を深めているからだ。「微小貝」という美しいことばに惹かれつつ眺めていると、微細な宇宙がそこに広がっているという印象を受ける。集める楽しみとは、こうした宇宙を再構築する楽しみかもしれない。

 今回このホームページでカキが定期的に性転換するという衝撃的な事実を知った。なんとも奥の深い世界である。

(野村一夫・法政大学兼任講師)