

(1997年5月31日付)
【回数】21
【タイトル/キーワード】自立支援
【紹介ホームページ】プロップ・ステーション
【URL】http://www.prop.or.jp/
【本文】
インターネットの楽しみのひとつは、人の生きざまがかいま見えることだ。「個人のホームページは大したことがない」といわれるけれども、ホームページをつくった人の人生の美質はそれなりにわかるもので、学ぶことが多い。
最近そんな思いを抱いたホームページに「プロップ・ステーション」(http://www.prop.or.jp/)がある。障害者の自立支援プロジェクトを立ち上げた女性のホームページだ。障害者がインターネットを使って在宅で仕事をするしくみをつくり、経済的に自立していく道を開こう――そういう志を現実のものにするための活動の過程が公開されている。
これを見ていると、じつに多くの人たちがその声に共鳴して動いていることがわかる。決意した人の力である。
かつてヘレン・ケラーは「障害は不自由ではあるが不幸ではない。障害者を不幸にしているのは社会である」といったことがある。生物学的な障害は変えられない。だとすると、障害が社会的不利にならないようにするには社会の方が変わるしかない。社会の方はどうにでも変えられるはずなのだ。変えられないとみんなが思っているから変わらないだけである。
このプロジェクトの代表の「ナミねえ」のページを読むと、それをするのは結局「人」であることに気づく。悲しみや喜びをきちんと受けとめ、エネルギーに変換し、具体的に行動する人である。その意味では、ほかでもない、ここが社会の最先端なのだ。
(野村一夫・法政大学兼任講師)