

(1997年5月24日付)
【回数】20
【タイトル/キーワード】干拓
【紹介ホームページ】諌早湾の干潟を守る
【URL】http://kashinomori.com/higata/higata.html
【本文】
私が一九六〇年代の小学生だったとき、社会科の教科書のなかで「干拓」は、とても輝かしいことばだった。農地が増え、ゆったりと人の住む場所が増えるのはいいことだと、子供心に思ったものだ。社会科では、自然環境は利用することが大事であって国はいろいろ計画を立てて開発しているということになっていた。のちに教える立場になってわかったが、この考え方を受け入れると子どもの社会科の成績は確実によくなる。
けれども、今の「干拓」に輝かしい響きはない。それは税金のむだ遣いであり、稀少な自然環境の死滅であると指摘されている。湿地帯や干潟という場所は、生活する人間にとっては中途半端な場所だが、まさにそれゆえに他の生き物にとって貴重な聖域になるのだ。
「諌早湾の干潟を守る」(http://kashinomori.com/higata/higata.html)と題されたこのページは、ムツゴロウ裁判で有名な九州の諌早湾の干潟干拓事業について再考を促す立場からのリンク集だ。リンクをたどってみると、干潟に立ったことのある人たちの切迫した思いが伝わってくる。
巨大な水門が閉ざされたことによって今まさに進行しつつある生き物たちの大量の死と引き替えに、私たちは何を得ることができるのだろうか。農林水産省の答はここ(http://www.maff.go.jp/soshiki/koukai/kaihatu/isahaya.html)にある。
(野村一夫・法政大学兼任講師)