

(1997年5月17日付)
【回数】19
【タイトル/キーワード】分煙
【紹介ホームページ】fj.soc.smokingの部屋
【URL】http://www.tama.or.jp/~nobukun/fss/fss.htm
【本文】
ひと昔前まで、企業内や公共機関内での全面禁煙のニュースには必ずおきまりのコメントが付いていたものだ。「これで愛煙家のみなさんの肩身がますます狭くなりますね」と。日本のマスコミの本質は、じつはこういうところに現れている。いうまでもなく、このコメントは喫煙者の視点に立っている。しかも、それを当然と思う無神経さも備えている。マスコミの人たちのほとんどは男性で、タバコを吸う人が圧倒的に多い。その反映である(なんと単純!)。
地球環境問題は論じやすい。日本環境問題も論じやすい。それよりも会社の会議室の環境問題は何と論じにくいことか。そこには上司や仲間がプカプカふかしている。それなりの見識のある人でも、タバコに関してはなかなか議論にならない。なぜなら、それは自分自身を直接問う問題だからである。地球環境問題とは距離がちがうのだ。
そんな日本社会も今では分煙の方向へ徐々に動き出している。共生の仕方としてはそれしかないのだろう。
「fj.soc.smokingの部屋」(http://www.tama.or.jp/~nobukun/fss/fss.htm)は、インターネット上で喫煙について議論するニュースグループfj.soc.smokingのエッセンスを紹介しているホームページである。「嫌煙者から喫煙者へのFAQ」など、厳しい議論に磨かれた見解が読める。せめてこのあたりから議論を始めたいものだ。
(野村一夫・法政大学兼任講師)