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連載コラム
「インターネット 世界への扉」

インターネット 世界への扉

【12】



A C

(1997年3月22日付)



【回数】12
【タイトル/キーワード】A C
【紹介ホームページ】Adult Child Network
【URL】http://www.surf-line.or.jp/jojo/index.html

【本文】

 ACといってもコンセントではない。ACは「アダルト・チルドレン」の略称だ。直訳すると「大人の子ども」。

 大人になっても子どものときの心理的な傷や痛みの拭いきれていない人たちのことである。80年代のアメリカで児童虐待やアルコール依存と向き合っていたスタッフの人たちがいいだしたことばだ。

 子ども時代に暴力や虐待を受けたり、過酷な家族関係への適応をよぎなくされた人は、白か黒かの短絡的思考にとらわれたりコミュニケーションがうまくいかず挫折感を味わうことが多いという。そのため、親から虐待された人が今度は自分の子を虐待してしまうというように、しばしば不幸の連鎖に追い込まれてしまうらしい。

 ある意味で家族はおっかない関係でもある。その現実から目をそむけ「家族はやすらぎの場であるべきだ」とくりかえすだけではジレンマが深まるだけだ。「わたしの問題」としてきちんと見つめよう。そんな流れで今、ACについての議論が盛んにおこなわれている。

「Adult Child Network」(http://www.surf-line.or.jp/jojo/index.html)は、ACについて語ろうというホームページだ。インターネットの双方向性を生かして、あたかもひとつの自助グループかのようだ。もちろんACそれ自体は病気でも不幸でもない。このことばで家族や自分を冷静に語り、そこから自分の生き方を再構築しようという多くの声がここにある。

(野村一夫・法政大学兼任講師)