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連載コラム
「インターネット 世界への扉」

インターネット 世界への扉

【11】



彗 星

(1997年3月15日付)



【回数】11
【タイトル/キーワード】彗星
【紹介ホームページ】WNN-UNIVERSE 星と友達になろう!
【URL】http://www.wnn.or.jp/wnn-u/index.html

【本文】

 春近し。卒業の季節である。入学や転勤の準備の人も多いだろう。こんなせわしない季節に星を眺めるゆとりなどあるのだろうか。けれども相手は千年に一度あるかないかの超巨大彗星である。これだけ大騒ぎになってくると天文ファンならずとも気になる。ゆっくりテレビも見られないという人は、まずインターネットで確認してから星空を仰ごう。

 「WNN-UNIVERSE 星と友達になろう!」(http://www.wnn.or.jp/wnn-u/index.html)は一般向けの天文ホームページだ。もちろん今ここでの最大の関心事はヘール・ボップ彗星である。解説や画像などがあって、まるでパソコンがプラネタリウムになったかのようだ。彗星が今どこに見えるのかも知ることができる。

 ヘール・ボップ彗星は、三月二二日に地球にもっとも近づき、四月一日に太陽に最接近する。人類が目撃する最も巨大な彗星がこの期間に姿をあらわにする。望遠鏡ではなく双眼鏡を用意して、この眼でたしかめたいものだ。

 けれども都会の夜の光害にかすむ星を見るのはつらい。かつて羊飼いが仰ぎ見たであろうあまたの彗星たちの方がもっと大きく見えていたかもしれない。私たちの眼も、あの夜空も、大きく変わったのだ。そう思うと、この彗星につけられる「千年に一度」という決まり文句も、文明のありようを照らし出す。三月九日の部分日食に気づかなかった人もたまには星を見よう。

(野村一夫・法政大学兼任講師)