

(1997年3月8日付)
【回数】10
【タイトル/キーワード】情報公開
【紹介ホームページ】情報を市民に!――情報公開法の制定に向けて
【URL】http://www.butaman.or.jp/USERS/~kubotani/
【本文】
昨今さかんに使われるキーワードのひとつに「アカウンタビリティ」がある。「説明する責任」という意味だ。政府や行政は自分たちのやっていることを国民に説明する責任を負っている。けれども日本の場合はそれを果たしていないではないか、という文脈で使われる。
食糧費やカラ出張が明るみに出て、多くの地方行政がゆらいでいる。伝統的な慣行もさることながら、「わからなければいい」という考え方がその背景にある。じっさい、長い年月のあいだ、一般の人たちはそれを知らないできた。
国レベルでは、たとえば薬害エイズに対する厚生省の資料隠しのようなことがある。一方でエイズキャンペーンをしているまさにその官庁が、薬害エイズとなると情報公開に抵抗した。要するに、政府にせよ地方自治体にせよ、これまでの日本の権力は、人びとに支持されて成立してきたのではない。たんに説明しないことで成立してきたのである。
しかし、社会を風通しのよいものにするためには、どうしてもアカウンタビリティが必要になる。そして今まさに国レベルの情報公開法が制定されようとしている。ジャーナリストの久保谷洋さんによる「情報を市民に!――情報公開法の制定に向けて」(http://www.butaman.or.jp/USERS/~kubotani/)は情報公開法についてしっかり監視しようというホームページだ。ここからイギリスの「電子の政府」へ行ってみたが、その質量は圧倒的だ。この落差は埋めなければならない。
(野村一夫・法政大学兼任講師)