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(2002年2月19日付)
1月中旬、中国の朱鎔基首相がインドを訪問、ヴァジペイ(バジパイ)首相と会談するほか、インドのサイバーシティ・カルナタカ州バンガロールへも足を延ばした。
その間、ITメジャーの筆頭、インフォシスの研究棟で演説をしている。「インドはソフトウエア産業において世界一の国です。
ひるがえって我が国は、ハードウエア生産にかけては世界一です。両国が連携すれば、世界のIT産業のトップに君臨できる。これを促進していきましょう」
さかのぼる1カ月前の昨年12月にはヴァジペイ首相が来日、朱首相の演説の「中国」と「日本」を入れ替えた、インドのソフト産業と日本のハード産業の連携推進が強調されたばかりではある。
興味深いのは、1969年の国境紛争以降に絞っても、反インド・親パキスタンの姿勢を貫いてきた中国の変化だ。ここ数年目立つのは、(1)頭打ちになりやすいハード生産偏重と、(2)英語や国際性、国際ビジネス慣行に長(た)けた専門職人材の絶対数不足により、欧米の需要に見合うソフト開発が困難、という弱点をカバーすべく、インドに積極的にアプローチし続けていることである。
中国の動きによっては今後、経済のみならず、新たな外交的均衡をアジア、ひいては全世界にもたらすかもしれない。そんな予感もないわけではない近年の両国関係だ。
(関口千恵・ジャーナリスト)