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(2004年3月2日付)
日本では、しばしば噂されている北朝鮮の金正日総書記の後継問題だが、このところアメリカの北朝鮮問題専門家の間でもしきりと取り上げられ始めた。「いよいよ後継者選びの段階に入った」との判断が定着し始めているのだ。米情報機関筋などの分析を反映しているとされる「イースト・アジア・インテリジェンス・コム」は、さる2月18日付の朝鮮労働党機関紙『労働新聞』の長文の論説をその根拠にしている。
「偉大な継承者が必要だ」と題する同論説は、「チェチェ(主体)思想に基づく革命を世代から世代に継承していこうではないか」と人民に呼びかけ、「いつ誰が首領様が考えられた革命の大義を継承することになろうとも、それこそが将来の革命の成否を決める重要な課題である」としている。こうした表現は、1970年代、金日成主席が息子の金正日氏を後継者に任命する直前に使われた表現と同じだというのだ。
北朝鮮情報に詳しい米専門家の1人は、「金日成が後継者に金正日を決めたのは62歳の時。金正日は今年2月16日で62歳の誕生日を迎えた。健康に問題があることは前から言われており、今年から来年10月の労働党創建60周年までに後継者が選ばれるのではないか」と予測している。
その場合、誰が後継者に任命されるのか。「ここ1、2年、北朝鮮の内部資料に高英姫・現夫人を偶像化する傾向などからその息子である金正哲(23)が有力。日本に不法入国して強制出国させられた金正男(33)=第二夫人・成恵琳の息子=は、恥をかかせたとして後継者の芽は完全になくなった」と、別の米専門家はかなり断定的だ。
核をめぐる6者協議での北朝鮮の優柔不断な態度と後継問題との間には関連性があるのだろうか。
(在米ジャーナリスト・高濱賛)