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(2001年7月17日付)
国際障害者賞という賞をご存じだろうか。これは、米国のフランクリン・エレノア・ルーズベルト研究所と世界障害者委員会が福祉に貢献した国に毎年授与している賞。1995年に設置され「障害者に対する国連世界行動計画」の目標達成に向けて、貢献度の高い国に同賞が授与されている。
これまでに、アジアでは韓国、ほかにカナダ、アイルランド、ハンガリーが受賞している。
5回目に当たる今年、同賞を受賞したのはタイ。タイ政府が過去10年にわたって障害者の自立支援に努力し、とりわけ97年には障害者が社会参加する場合の障害撤去を謳った憲法を採択したことなどが評価された。
今月2日にニューヨークの国連本部で開かれた授与式では、ルーズベルト大統領のブロンズ像と5万米ドルが障害者のための大学であるラチャスダー大学を運営するラチャスダー基金に贈呈された。併せて、全米車椅子基金の創始者であるケネス・ベーリング氏から、1000台の車椅子も寄付されるという。
タイ政府による果敢な障害者支援の一方で、同国の小村などでは、「障害者は伝染する」「前世が悪い」といった誤解や偏見がいまだ根強い。
だが、タイのNGO(非政府組織)等を通じた、偏見を取り払う啓蒙活動はねばり強い。そこへ参画する日本人の若者も最近は珍しくなくなった。
明年は国連が定めた「アジア太平洋障害者の10年」の最終年。その成果を話し合う国連の国際会議が来年10月、滋賀県大津市で開催される。
(西田実仁・ジャーナリスト)