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(2001年2月6日付)
ホームから転落した男性を救おうとして命を落とした韓国人留学生・李秀賢(イー・スヒョン)さんの勇気を称えて、基金が設立された。李さんの両親は、将来的には日本にいる留学生の支援に当てたい、と言われているようだ。
現在、全国に268校(1999年)ある日本語学校では、その生徒の大半が中国(45%)と韓国(41%)出身。なかでも韓国の日本語ブームはここ数年過熱するばかりである。
例えば、高校から義務づけられている第二外国語トップは日本語。日本語を教える高校は158校、次いでドイツ語124校、フランス語114校、中国語44校、スペイン語12校と続く(ソウル市教育庁調べ)。私立高校のなかには、ドイツ語の先生に日本語を勉強させて、急ごしらえの日本語教師を養成しているところもあるやに聞く。
金大中大統領の日本の大衆文化開放政策も手伝って、日本の映画や歌謡、アニメに親しむ若者が、原語である日本語を学んだり、大学で日本語を学んだ学生の就職率が高いという事情もあるようだ。もっとも、本音では就職先として一番の人気は欧米企業。男女の差別なく昇進する機会が与えられているからだとか。
そういえば、友人の中国人留学生も、「一流留美、二流留日(一流はアメリカに留学し、二流は日本に留学する)」と自嘲(じちょう)気味に教えてくれた。せっかく日本語を学び、日本の文化に精通しても、日本社会ではそうした「知日派」が軽視されがちだからである。
非業なる死を遂げた李さんの遺志に報いるためにも、日本はアジアの知日派の声なき声を謙虚に聞く耳を持たねばならない。
(西田実仁・ジャーナリスト)