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(2001年1月23日付)
ここでクイズを一つ。日本が中国から輸入している製品で最も多いものは何でしょう。若者層に人気の高いアパレル大手の製品がほとんど中国製であることから、「繊維製品」と答える読者も多いだろう。だが、正解はコンピュータ関連の部品などのいわゆるIT関連財である。
その原動力が世界のパソコン工場と呼ばれる台湾資本の中国進出。1995年、台湾でのパソコン関連製品の生産比率は72%あったものが、今年には35%へと半減する一方、同製品の中国における生産は14%から51%へと急増するという。その結果、パソコンのマウスやケース、キーボードなどの中国生産の世界市場シェアは4割をゆうに超えている。
なぜこれほどまでにIT関連財の生産で大成功を収めたのか。8年連続、中国の大中都市のなかで輸出ナンバー1を続けている深セン<土へんに川>(しんせん)にその秘訣の一端を見た。
深セン<土へんに川>の某日系企業では、1500人に上る女性工員が電子部品の生産ラインを前に椅子に座って作業を繰り返していた。驚くべきことに、1500人の女性の座高はすべてそろっているという。しかも、視力3.0の社員が少なくない。聞けば、採用試験の際に座高がそろうように目線の高さをチェックしたとか。視力がよければ、精密な部品を扱うのにルーペを必要としない。いずれも作業効率は格段にアップする。
これだけそろえられるのも、内陸奥地から大量の労働供給があるからにほかならない。人口は力なり。今年、家電王国と呼ばれる日本に中国製のエアコンが初めて輸出されるという。
(西田実仁・ジャーナリスト)